■整備事業経営対策WG会議における自動車整備事業活性化方策
<事例 ~4~>山形県自動車整備商工組合 (山形県自動車整備振興会 酒田支部女性部会)

令和元年6月19日(水)

酒田支部女性部会「女性向け研修会」

<研修会の趣旨>
整商連では、「自動車整備事業の活性化方策」の一環で、令和元年6月19日(水)開催された山形県酒田支部女性部会主催の「女性向け研修会」を取材した。
自動車整備業界では、女性ドライバーの増加に伴い、女性へのきめ細かな対応が求められてきたこともあり、酒田支部において自動車整備業界にかかわる情報交換など自主的な活動を行い、会員相互の意識向上と親睦を図ることを目的とし、2004(平成16)年4月に女性部会が設立された。
酒田支部女性部会では、約3か月に1回のペースで「保険事故対応セミナー」「就業規則の見直し等、諸規則について」などの研修会を開催している。

<会場風景>
阿部酒田支部長のご挨拶
<研修内容>
 主に「自動車整備業のビジョンⅡ7s(平成30年山形県版)」を資料としプロジェクターを活用し約1時間半、途中休憩なしで充実した説明がなされた。
参加者は青年部会も含め41名であった。

(1)てんけん安心見舞金制度のご案内
(2)カーチャンネルBtoBのご案内
(3)定期点検の入庫促進について
(4)定期点検案内ハガキ作成システムについて
(5)ロールプレイングを実践してみよう!
(6)その他

<会場風景>
<女性部会発足の経緯や目的など>
 当初、事業場における女性スタッフの仕事は単に事務・受付のみで、入庫促進に関する声掛けは実施していなかったが、女性部会での経験を通して定期点検の入庫促進をお客様に自信をもって勧めることができるようになった。

最初にお客様と接点を持つ女性スタッフがお客様からの質問に答えられるよう対応例を示し、ロールプレイングを実践した。

今年度、山形整振では「(車検時に次回の定期点検をお勧めする)料金・整備の分散化」を提案し、事業場の男性スタッフと女性スタッフの間に存在する仕事領域の壁、すなわち「整備作業」と「事務・受付」の壁を取り払い、事業主が率先して定期点検入庫促進の取り組みを提案している。

その「整備作業」と「事務・受付」の壁を乗り越える連絡ツール及びお客様への説明ツールとして整商連のアドバイスメモの活用を推奨していた。

また、2013(平成25)年には、女性部会メンバーがエンドユーザーからエコカーについて質問されるも、正しく回答ができなかったことから、女性スタッフでもエコカーについて自信を持って説明できるツールを作成するための特別委員会が組織され、エコカーについて説明するための下敷きを3種類作成し、エコカーのメリット・デメリットをわかりやすくお客様に説明ができるようになった。

<エコカーについて説明するための下敷き3種類>
<研修内容の選定について>
 研修内容の選定は会員から要望を聞き取り、役員会で決定する。

決定する基準は「楽しい」及び「役に立つ」こと。

昨年は税理士を呼んで帳簿の見方の研修を実施し、実務に活かせた。

好評だったテーマは事故対応(損保関係)で7年続いている。

「自動車整備工場は入店しづらい雰囲気がある」と言われているが、それを払拭するための女性目線で入店しやすくする工夫の取り組みとしては、お花、ハーバリューム、デジタルサイネージ等をテーマに研修会を開催した。

昨年は会員事業者職員等に出会いの場を提供することを目的に婚活パーティーの開催に取り組んだ。

今後はBBQ婚活など多彩なイベントの開催を検討している。

<酒田支部婚活パーティー開催後の会報記事原稿>
以 上