■地域における事業者間連携による自律的取組に係る支援
<事例 ~11~>
大阪府自動車整備振興会八尾柏原地区会・八尾柏原自動車整備協会
令和5年12月17日(日)
<地域における事業者間連携による自律的取組に係る支援>活用事例
「大阪整振 八尾柏原地区会 活性化好事例」(クリスマスジャズコンサートの開催)
整商連では、<地域における事業者間連携による自律的取組に係る支援>活用事例の一環として、大阪府自動車整備振興会八尾柏原地区会・八尾柏原自動車整備協会(辻 久仁浩会長)が令和元年より毎年開催しているクリスマスジャズコンサートを取材した。
会場の外観とエントランスの様子
<当日の様子>
クリスマスコンサートは近鉄八尾駅から徒歩5分の八尾市立文化会館プリズムホールの大ホールで開催され、当日は八尾市民だけではなく、隣接する柏原市民も含めて約1,000名の方が無料招待されたほか、昨年に引き続きウクライナ避難民、在留者、支援者の方々も招待された。
会場入口のホールから多くのてんけんくんや、マイカー点検キャンペーンのスローガンが記載された「のぼり」やポスターが掲示されており、自動車整備関連の催しものであることが強く印象付けられた。
開演前のホール内の様子
またホール内では開演までの時間を使い、日整連作成の「知って納得!安心車検!」のwebアニメ(https://www.jaspa.or.jp/user/animation/ep3.html)が、演奏グループjajaの紹介とともに繰り返し流され、点検整備の重要性を来場者に喚起していた。
辻会長と地区役員の方々
演奏開始に先立ち辻会長が登壇され、ウクライナ支援を目的とした募金活動への協力のお願いのほか、日常的に使用する自動車の点検整備の重要性と、整備を行う認証工場がコンビニエンスストアの数(約5万5千店)より多いこと(全国に約9万工場)などを来場者に説明した。
また、地区役員の方々が国の認証を受けた自動車整備事業者であることを証明する認証看板のパネルを掲げ(※特定整備(両方)の認証を受けた事業者の認証標識(看板)は若草色。特定整備(分解)の認証が部分認証の場合は橙黄色)、認証工場のPRを行った。
右:八尾市大松市長 左:柏原市冨宅市長
来賓の八尾市の大松市長、柏原市の冨宅市長より、両市民1,000名の無料招待への謝意が述べられた。
また、冨宅市長からは、自身の愛車の走行距離が既に14万キロを超えているが、日頃から必要な点検整備を行っているおかげで大きなトラブルもなく走行できている。このまま走行距離25万キロを目指すと共に、日頃から点検整備・車検等行っていただいている自動車整備振興会の会員事業者の皆様に感謝したい旨挨拶があった。
プロジャズグループ「jaja」による演奏
その後、プロジャズグループ「jaja」による演奏が2時間に渡り行われ、曲と曲との合間のMCでも、自動車整備に関する話題があり、重要さを喚起していた。
募金活動への協力の呼びかけ
公演終了後には、ウクライナ支援の募金活動ならびに、大阪府自動車整備振興会と毎日新聞社が提携して発行している「毎日整備新聞」、開演前に会場で流されていた「知って納得!安心車検!」のマンガ版パンフレット、自動車点検整備推進運動に関するチラシ等が配布され、来場者及びそのご家族にも自動車整備の重要性を啓蒙できるよう活動していた。
【統括】
整商連HP【自動車整備事業成功事例】で各商工組合・整備振興会の様々な取り組みを紹介しているが、自動車を全面的に打ち出したイベントが多い中、ジャズコンサートという一見すると自動車とは関係ないイベントと共催することで、普段自動車整備に関心が薄い層に、点検・整備の重要性を喚起するきっかけを作ることができていると感じた。
また、ウクライナへの募金活動も行うなど、自動車整備事業者が社会貢献活動に寄与していることも十二分にアピールできていると感じた。