■地域における事業者間連携による自律的取組に係る支援
<事例 ~9~>
大阪府自動車整備振興会八尾柏原地区会・八尾柏原自動車整備協会
令和4年12月18日(日)
<地域における事業者間連携による自律的取組に係る支援>活用事例
「大阪整振 八尾柏原地区会 活性化好事例」(クリスマスジャズコンサートの開催)
大阪府自動車整備振興会八尾柏原地区会・八尾柏原自動車整備協会(辻 久仁浩会長)では、令和4年12月18日(日)、地元への日頃の感謝と点検整備や自動車整備事業のPRを行うため、大阪府の八尾市文化会館プリズムホールにおいてプロジャズバンド「jaja」によるジャズコンサートを開催した。
この取り組みは、令和元年から毎年実施しており、4回目となる今回は、一部八尾市の活動支援助成金を受け、35の協賛企業の協力のもと、地元八尾市、柏原市民、約800人を無料で招待した。

入場を待つたくさんの観客

受付では地区役員、振興会・商工組合等スタッフが総出でお出迎え

舞台上で点検整備の重要性を説明する辻会長と八尾柏原地区の役員
コンサートに先立ち辻会長が、地区役員とてんけんくん、つなぎちゃん(近畿ブロックのキャラクター)とともに登壇し、「日頃の感謝の気持ちを音楽に乗せて届けたい」との気持ちを伝えるとともに、自動車の点検整備の重要性について説明した。
そして、認証工場は全国に9万工場もあってコンビニの数より多い。「車のことは黄色や若草色の街のクルマ屋さんへ」と認証工場のPRを行った。
続いて来賓の八尾市長、柏原市長の挨拶後、コンサートが開始され、約800人の観客が約2時間にわたりジャズを堪能した。
また、コンサートの前後には、点検整備の啓発と認証工場のPR動画の放映や、啓発品の配布を行いPRに努めた。

挨拶する八尾市長

挨拶する柏原市長

jajaの熱演!
今回は八尾市役所の人権政策課と協力のもと、ウクライナからの避難民10名を招待するとともに、支援のための募金活動も行った。また、この模様は、地元MBSニュースに取り上げられた。

終演後ウクライナの方から感謝の言葉が

MBSニュース!
・実施のきっかけなど
自動車整備事業は零細な事業者が多数であり、デジタル化やポイント還元などのサービスを行うことが困難な場合が多く、地元で商売をする者として、社会への貢献ができること、何かお客さんに喜んでもらえる取組を模索していく中、予てより親交のあったジャズバンドjajaによる地元八尾市でのコンサート実施の構想が具体化していった。
また、開催に当たっては、市などの自治体をはじめ関係各所に働きかけ、一部八尾市から活動支援助成金の交付を受けたほか、多数の企業、個人が協賛するに至っている。

・実施にあたり苦労したこと
・普段体験できないジャズの生演奏の企画を取入れながら、来場者に地域貢献活動と本業の点検整備促進の普及を行うという目的を果たすためには、より多くの来場者を募集する必要があります。
・今後も、あらゆるチャンネルを活用していきたいですが、地区会会員のユーザーである来場者比率をもっと上げていく事が今後の大きな課題です。

・取り組んで良かったこと
・コンサートが終わって、ホールから出てこられる来場者の表情と「良かったよ!」の一言で今後も自社とのお付き合いを続けていただけると実感できるところです。

・今後の予定など
・来年も同じ場所でjajaのコンサートを実施することとしている。

・PRしたいこと
・今回、振興会と商工組合が協力して地区会支援をしてくれました。両組織の協調体制については、全国的にも課題が存在するのではないかと推察しますが、地区会活動においては両組織が協調して支援することが必要不可欠と感じており、今回がそのスタートとなったと思います。
・このような取り組みが他の地域での取り組みの参考となることを期待したい。

・この活動を取材させてもらって
この取り組みは、決して即効性のあるものではないが、社会への貢献活動として地道に継続していくことでその気持ちが伝わり、地域の信頼を獲得していることを知らされた。
また、地区の取組を振興会本部と商工組合が全力でサポートしている姿が印象的であり、地域性はあるかと思うが、同様の取り組みにより、自動車整備事業の印象をさらに良いものに変え理解の得られる取り組みであると感じた。