■整備事業経営対策WG会議における自動車整備事業活性化方策
<事例 ~3~>札整振自動車事業協同組合 (札幌地方自動車整備振興会 東支部)

平成31年1月19日(土)

マイカー点検教室及び日常点検&緊急時対応教室

<イベントの趣旨>
 整商連では、「自動車整備事業の活性化方策」の一環で、札整振東支部のマイカー点検教室及び日常点検&緊急時対応教室が、札整振に隣接する北海道中央自動車学校において実施される冬道安全運転講習会と共催するとのことで取材した。
 マイカー点検教室は、定期点検整備促進の一環として、自動車の点検整備の必要性などを理解してもらう為にマイカー点検教室を開催する。
 日常点検&緊急時対応教室は、定期点検整備普及促進イベントとして、北海道中央自動車学校の「冬道安全運転講習会」とタイアップして開催する。
 マイカー点検教室は、10時~11時の1回のみで、日常点検&緊急時対応教室は中央自動車学校において冬道安全運転講習会を受講した方が自動車学校から移動して受講するスケジュールであった。
(午後は日常点検&緊急時対応教室が先)

<会場風景>
札整振は中央自動車学校と隣接している

 中央自動車学校との共催するマイカー点検教室は、昨年に引き続き2回目とのこと。
 告知・募集はすべて中央自動車学校が担っており、今年度の参加者数は約140名とのこと。
 告知方法は、中央自動車学校内にチラシを掲示し、指導員の口コミで集めているとのことで、今年は免許を取得した方を対象に自動車の点検方法や点検の重要性について講習を行った。
 そのため、受講者は20歳代の若者が多かった。
 てんけん教室の座学は札整振の方が担っていたが、てんけん教室の実習及び日常点検&緊急時対応教室は、ネッツトヨタ札幌の整備士が担っていた。
 中央自動車学校も札幌トヨタのグループ会社とのことで、グループ会社を挙げて協力して頂いているとのこと。
 てんけん教室は札幌東警察署の警察官も受講されており、引き続き日常点検&緊急時対応教室も受講されていた。

【実技研修会スケジュール】
 日常点検&緊急時対応教室の発煙筒・エアバッグ、シートベルトカット・ガラス破壊は全員一緒に受講していた。
 タイヤ交換・パンク修理、日常点検・バッテリー上りのA・Bコースの分け方は、人数を半分に分け、右半分がAコースというように希望を取るのではなく、居る場所で決められていた。

てんけん教室の開会に先立ち東支部長の㈱北日本自動車共販 近藤様のご挨拶

札整振職員によるてんけん教室の座学

東支部によるてんけん教室の実習
 アンケートの結果、自動車の点検について全く知らない方が殆どで、点検の必要性について理解してもらえたとのこと。
 また、同じアンケートの結果では、整備工場は技術的信頼できるが、お店に入りにくいとの意見が多く、入りやすい雰囲気づくりをテーマに活動することを支部内で共有したとのこと。

安全運転教室後に日常点検&緊急時対応教室の受付をする参加者

1回目の日常点検&緊急時対応教室

運転席エアバッグの展開実演

エアバッグ展開用スイッチとサンプル

シートベルトカットの実演

シートベルトカットの体験コーナー

ガラス破壊の実演

発煙筒の着火体験

タイヤ交換体験
 参加者には、回答したアンケート用紙と引き換えに、札整振会員事業場で利用できる、「自動車整備券」2千円分が配布された。
 他支部のてんけん教室でも配布されており、当初は半分くらいの換金率が最近は7割ほどに増えてきているとのこと。換金は、札整振の相談部に持参すると換金されるとのこと。

以 上